花桃小学校?垳小学校?──新しい小学校の名前をめぐるお話

Information&Pick up Report

2025/06/29  更新

Category;インフォメーション&ニュース  

令和9年(2027年)4月に、八潮市で新しく小学校ができる予定です。
この小学校は、市内で11校目の小学校として、大瀬や垳(がけ)などのエリアに住む子どもたちが通うことになります。

でも最近、その小学校の「名前」をめぐって、ちょっとした話題になっているのをご存じでしょうか?

どうして「花桃(はなもも)小学校」になったの?

市では、2023年に市民から新しい校名のアイデアを募集し、「垳(がけ)」「花桃(はなもも)」「茜(あかね)」「八潮」など、200以上の案が集まりました。

そのあと、学校教育審議会で話し合われ、市内の小中学生にもアンケートを行い、最終的に一番人気だった「花桃(はなもも)」が教育委員会により正式に選ばれました

花桃は春に咲くきれいな花で、「かわいい」「やさしいイメージ」という声も多かったようです。

でも、反対の声もあります

一方で、「垳(がけ)」という地名にちなんだ名前にしてほしかったという声も根強くあります。
とくに、公募でいちばん多くの応募があったのが「垳小学校」だったため、「どうしてそれが選ばれなかったの?」と疑問を感じている人たちもいるのです。

そうした人たちの中には、「垳という歴史ある地名を子どもたちに伝えたい」「地元を大切にする心を育ててほしい」と願っているママたちもいます。

地名から小学校の名前を付けたことから逆に、小学校の名前が区画整理後の地名になる可能性もあります。ただ小学校の名前として考えればいいというだけではなく、広がり可能性も考えると深く考える必要がありそうですね。

署名活動がはじまります

最近では、「もう一度、校名を考え直してほしい」と署名活動をしようとしている団体も出てきました。
これは市に対して「私たちはこう思っています」と市民の声を届ける方法の一つです。

ただ、署名にどこまでの力があるかはケースバイケース。教育委員会の決定を変えるのは簡単ではありませんが、たくさんの思いが集まれば、何かが動くかもしれません。

ママたちにできること

「花桃」がかわいいと思う人もいれば、「地名の垳を大事にしたい」と感じる人もいます。
どちらも子どもたちの未来を思う気持ちから来ているのだと思います。

署名活動に参加する・しないは、もちろん個人の自由です。
でも今、「なぜ学校の名前にこだわる人がいるのか」を知ることは、とても大事なことだと思います。

そして、子どもたちがこれから長く通う学校の名前だからこそ、私たち親も少し立ち止まって考えてみるのも、いいきっかけになるのではないでしょうか。

おわりに

校名の問題は一見すると「ちょっとした呼び方」のようですが、地域の歴史や、子どもたちの思い出にずっと残る大切な名前でもあります。

誰かが決めたことにただ反対するのではなく、「なぜそうなったのか」「自分はどう思うか」を、子育て世代の私たちがそれぞれの目線で考えてみる──。
そんな気持ちが、きっとまちづくりにもつながっていくと思います。

この記事が、少しでも考えるきっかけになればうれしいです。

―この記事をSNSでシェア!―

PAGE TOP